風吹ジュン(ふぶき・じゅん)
■1952年5月12日、富山県出身
■71年モデルとしてスカウトされ、ユニチカのCMガールとしてデービッド・ハミルトン撮影によるポスター写真で一躍スターモデルに。74年「愛がはじまる時」でアイドル歌手としてデビュー。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『白熱[デッドヒート]』(石田勝心、1977)
『原子力戦争 Lost Love』(黒木和雄、1978)
『火の鳥』(市川崑、1978)
『九月の空』(山根成之、1978)
『蘇える金狼』(村川透、1979)
『五番町夕霧楼』(山根成之、1980)
『はだしのゲン PART3 ヒロシマのたたかい』(山田典吾、1980)
『獣たちの熱い眠り』(村川透、1982)
『バカヤロー!2 幸せになりたい』(本田昌広、1989)
『無能の人』(竹中直人、1991)
『ザ・中学教師』(平山秀幸、1992)
『男はつらいよ 寅次郎の青春』(山田洋次、1992)
『水の旅人 ~侍KIDS~』(大林宣彦、1993)
『毎日が夏休み』(金子修介、1994)
『ガメラ 大怪獣空中決戦』(金子修介、1995)
『時の輝き』(朝原雄三、1995)
『あした』(大林宣彦、1995)
『恋と花火と観覧車』(砂本量、1997)
『釣りバカ日誌9』(栗山富夫、1997)
『麗猫伝説・劇場版』(大林宣彦、1998)
『コキーユ~貝殻~』(中原俊、1999)
『金融腐蝕列島[呪縛]』(原田眞人、1999)
『カリスマ』(黒沢清、2000)
『スリ』(黒木和雄、2000)
『ホーム・スイートホーム』(栗山富夫、2000)
『回路』(黒沢清、2001)
『降霊』(黒沢清、2001)
『夜を賭けて』(金守珍、2002)
『手紙』(松尾昭典、2003)
『ぷりてぃ・ウーマン』(渡邊孝好、2003)
『偶然にも最悪な少年』(グ・スーヨン、2003)
『かまち KAMACHI』(望月六郎、2004)
『理由』(大林宣彦、2004)
『ゴーヤーちゃんぷるー』(松島哲也、2005)
『タッチ』(犬童一心、2005)
『サヨナラCOLOR』(竹中直人、2005)
『鳶がクルリと』(薗田賢次、2005)
『ベロニカは死ぬことした』(堀江慶、2006)
『ハリヨの夏』(中村真夕、2006)
『魂萌え!』(阪本順治、2007)
『包帯クラブ』(堤幸彦、2007)
<ドラマ>
『じんじんの仁』『寺内貫太郎一家2』『ばあちゃんの星』『岸辺のアルバム』『ガラスの女』『馬・逃げた!』『オレンジ色の愛たち』『阿修羅のごとくPART2』『再会の海』『セーラー服と機関銃』『七年目のスイートホーム』『父への手紙』『ランドセルと目玉焼き』『ライスカレー』『ママはアイドル!』『危険なラブコール』『愛し方がわからない』『パパ!かっこつかないゼ!』『教師夏休み物語』『夏の嵐!』『綺麗になりたい』『大人のキス』『この愛に生きて』『最高の片思い』『きのうの敵は今日も敵』『ピュア』『ひまわり』『はみだし刑事情熱系』『理想の上司』『青の時代』『ほんまもん』『サトラレ』『精霊流し~あなたを忘れない~』『年下の男』『オレンジデイズ』『トキオ 父への伝言』『みんな昔は子供だった』『輪舞曲』『ウォーカーズ~迷子の大人たち~』『風林火山』『わたしたちの教科書』『歌姫』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
歳を重ねても、こんなに可愛らしくて雰囲気のある女性ってなかなかいない。
どんなに汚れ役だって、品性を欠くことなく保っているところが素晴らしい。
先日から、ドラマ『わたしたちの教科書』を観ている。
菅野美穂主演で、とある中学校を舞台に一人の生徒の死亡事故から様々な事件が噴出していく様を描く、なかなか骨太なドラマだ。
そこで風吹ジュンは、いじめの事実を隠蔽しようとする副校長を演じている。
こういうドライな役を演じる風吹ジュンをみたことがあまりないのだが、これがまたすごくイイ。
感情をめったに表に出すことはないのだが、でもそこに見え隠れする情の厚さや過去の影がドラマに重厚官を与えている。
まだ最終回まで観ていないのだが、この副校長が物語の大きな鍵を握っていることは間違いない。今後の展開が楽しみである。
風吹ジュンは大女優然としたところがあまりない。
そのナチュラルな佇まいが最大の魅力だ。
着飾ったり化粧を厚くしたりすることもないのに、これだけ綺麗な50代なんてそうはいない。
昔キムタクがドラマの中で「風吹ジュンみたいな人が好き」と言っていたような気がするが、それもわかる気がする。
実際、『年下の男』というドラマは、主演の稲森いずみを差し置いて、その母親である風吹ジュンが高橋克典と恋に堕ちるという物語だった。
そんなストーリーにも違和感を感じないなんて、恐るべしである。
意外な役どころで印象に残っているのが、黒沢清監督作品『降霊』だ。
ここで彼女が演じるのは、霊感が強く日常生活にも支障が出てしまう主婦。
役所広司演じる夫が、ひょんなことから行方不明で捜索されている少女を連れて帰ってきてしまうところから、自分の才能を世間に知らしめるチャンスとばかりに欲を出し、事件に巻き込まれてしまう。
ホラーというと若い人物が主人公になることが多いのだが、中年夫婦が主人公のホラーというのはググッと現実味が増して味わい深くなる。
不気味な霊が見えても大げさに喚くこともなく、淡々とやり過ごす感じが非常にリアルだった。
こういう、人間の醜い部分を演じることもできるんだなと妙に感心した。
でもやっぱり風吹ジュンは母性の人だ。
『ハリヨの夏』での母親役も、彼女の本領発揮であった。
旦那が女を作って家を出て以来、女手ひとつでふたりの子供を育ててきた母親役。
でも自分の育て方に自信が持てずに、どこか娘に依存しているところが切ない。
そして彼女の代表作となるだろう阪本順治監督作品『魂萌え!』も見逃せない。
夫に死なれ、第二の人生のスタートを切る中年女性を演じる。
夫の愛人を演じる三田佳子とのバトルも凄いが、やはり全てを吹っ切って新しい一歩を踏み出す彼女の姿が実に清々しい。
ありそうでなかった、中年女性への応援映画に、まだそれなりに若い私も心を打たれた。
風吹ジュンは表情や仕草、セリフ回しのひとつひとつでそのキャラクターの生き様を感じることができる、非常に巧みな女優である。
その飾らない魅力で、これからも自然に歳を重ねて深みを増していって欲しい。
# by silencio827 | 2008-01-03 23:53 |
女優
吉高由里子(よしたか・ゆりこ)
■1988年7月22日、東京都出身
■園子温監督『紀子の食卓』でスクリーンデビュー。第28回ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受賞。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『紀子の食卓』(園子温、2006)
『渋谷区円山町』(永田琴、2007)
『歌謡曲だよ、人生は 第6話 ざんげの値打ちもない』(水谷俊之、2007)
『転々』(三木聡、2007)
『きみの友だち』(廣木隆一、2008)
『僕の彼女はサイボーグ』(クァク・ジョエン、2008)
<ドラマ>
『時効警察』『チルドレン』『PS-羅生門-』『いい女』『冗談じゃない!』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
吉高由里子は1988年生まれ、ということはまだ19歳。
デビューしたのも去年だから、まだまだキャリアの浅い女優である。
このブログでこんなに若い女優を取り上げるのも初めてだが(私の好みの問題であるが)、先日観た園子温監督『紀子の食卓』での彼女があまりに印象的だったから取り上げたくなった。
『紀子の食卓』で吉高由里子が演じるのは、地方の町で暮らすことに息苦しさを感じ、東京に家出し”レンタル家族”の一員となる島原紀子の妹・ユカ。
ユカは姉よりも醒めた目で家族と自分を見つめており、彼女もまた姉を追うように東京に上京し紀子と同様、”レンタル家族”として家族の役を演じるようになる。
この映画は、観る者に様々な問いを投げかけてくる。
「あなたは、あなたの関係者ですか?」というセリフにはドキリとさせられるし、「家族の絆」というものが確かなものなのか考えてしまう。
観た後に自分自身に対する不安や疑問を感じる、非常に問題作であるがそれと同時に傑作である。観るたびに感じ方も変わるであろう、深くショッキングな作品だ。
出演者それぞれが好演を見せているが、その中でも一際鮮烈だったのが吉高由里子だ。
無名の女優ということもあり、インパクトは大きい。
非常に愛らしいルックスに、ナチュラルな芝居はイマドキの醒めた女子高生をリアルに体現している。
でもそれ以上に、凛とした眼差しに秘められた意志の強さを感じさせる。
この映画のラストで、彼女が演じるユカは大きな役割を担う。
観るものが複雑な感情を抱いてるところに、ひとつのベクトルを指し示してくれる。
そのシーンはかなり圧巻である。
長回しの中、感情を爆発させるそのシーンには誰もが心を奪われるだろう。
久々に新人女優に度肝を抜かれた。
同じく園子温監督が演出を担当したドラマ『時効警察』でも、母親が犯罪者ではないかという疑いを抱く娘を演じた。
そこで見せた彼女の涙はなんとも切なかった。
作品に真摯に取り組んでいる姿勢は、その辺のアイドル女優とは一線を画す。
観客の心を捉えてしまうその個性は、本物だ。
今後も公開待機作品がいくつか控えている。
そこではどんな表情を見せてくれるのか、非常に楽しみである。
# by silencio827 | 2007-11-05 00:04 |
女優
りょう■1973年1月17日、埼玉県出身
■モデルを活動していたが、1996年の「ロングバケーション」から本格的に女優活動を開始した。また、CDを出すなど歌手活動をしていたこともある。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『双生児』(塚本晋也、1999)
『ディスタンス』(是枝裕和、2001)
『害虫』(塩田明彦、2002)
『ロックンロールミシン』(行定勲、2002)
『アカルイミライ』(黒沢清、2003)
『あずみ』(北村龍平、2003)
『ALIVE』(北村龍平、2003)
『犬と歩けば-チロリとタムラ』(篠崎誠、2004)
『CASSHERN』(紀里谷和明、2004)
『カナリア』(塩田明彦、2005)
『クワイエットルームへようこそ』(松尾スズキ、2007)
『西の魔女が死んだ』(長崎俊一、2008予定)
<ドラマ>
『ロングバケーション』『恋のバカンス』『フェイス』『愛しすぎなくてよかった』『サイボーグ』『ナオミ』『女医』『ラブコンプレックス』『HERO』『人にやさしく』『眠れぬ夜を抱いて』『メッセージ』『あなたの人生お運びします』『僕と彼女と彼女の生きる道』『離婚弁護士』『ラストクリスマス』『時効警察』『サプリ』『トップキャスター』『7人の女弁護士』『きらきら研修医』『セクシーボイスアンドロボ』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
私は、芝居がどうこう言う前に、彼女の声の大ファンである。
どこか禁欲的で抑制が効いていて、なのに色っぽい。
非常に耳当りがいいのだ。
初めてりょうを観たのは『ロングバケーション』だったか。
モデルとしての彼女は化粧品のCMで観ていたが、「いかにも外国で受けるオリエンタル美人」ぐらいの印象でしかなかった。
だってものすごい爬虫類顔ですから。
ただ『ロングバケーション』での彼女は、なかなかの好演だった。
モデル上がりということで、あまり期待はしていなかったが、意外と手堅い芝居で好感が持てた。
そして、塚本晋也監督作品『双生児』で、私の中で彼女の株はググッと上がった。
江戸川乱歩の幻想妖美な世界に、塚本晋也のパンクなセンスが混じった非常にカオスな映像の中で、りょうは際立った存在感を見せていた。
夫を愛しながらも、夫の双生児で対照的に野蛮な男の間で揺れ動く、難しい役だった。
眉毛を消し髪を犬神家の一族みたいに大きく結い上げ、一種異様な扮装であったがそれがしっくりくるなんて何という個性なのだろうかと、当時の私は大いに驚いたものだ。
その後も、映画では黒沢清・塩田明彦・是枝裕和といった、現代日本映画を代表する監督の作品で手堅い存在感を見せる。
脇で出演することが多いのだが、陰影に満ちて抑制の効いた芝居はそれらの作品にスッと馴染む。
ドラマではなぜか1話完結のゲストとして出演することが多い。そしてそのほとんどがワケありの役ばかりだ。
やはりそれが彼女のイメージなのだろう。
でも意外なところで『時効警察』でのコメディ芝居も忘れがたい。
まあコミカルな芝居をしているというよりは、いつものマジメな芝居でコメディを演じているというのが正解だが。
逆にマジメにやっているからこそ、妙におかしかった。
トンガったモデルから女優に転身した成功例だが、彼女はしっかりと市井の人間を演じることができる。
その手堅い芝居で、これからも役柄の幅を広げて欲しい。
# by silencio827 | 2007-11-04 12:40 |
女優
沢尻エリカ(さわじり・えりか)
■1986年4月8日、東京都出身
■中学時代からファッション誌のモデルとして活躍し、01年に「ヤングジャンプ制服コレクション」準グランプリに選ばれる。02年には「ビジュアル・クイーン・オブ・ザ・イヤー」を獲得し、「問題のない私たち」で映画デビュー。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『問題のない私たち』(森岡利行、2004)
『パッチギ!』(井筒和幸、2005)
『阿修羅城の瞳』(滝田洋二郎、2005)
『SHINOBI-忍-』(下山天、2005)
『間宮兄弟』(森田芳光、2006)
『シュガー&スパイス~風味絶佳~』(中江功、2006)
『オトシモノ』(古澤健、2006)
『天使の卵』(冨樫森、2006)
『手紙』(生野慈朗、2006)
『クローズド・ノート』(行定勲、2007)
<ドラマ>
『ホットマン』『ひと夏のパパへ』『桜咲くまで』『あいくるしい』『1リットルの涙』『タイヨウのうた』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
まあこの騒動に乗っかるようだが、沢尻エリカについて。
ここ数日、マスコミを賑している”エリカ様”こと沢尻エリカだが、この騒動は逆に見ればそれだけ注目を集めている女優だということがわかる。
あの記者会見は確かにナシだと思う。初日から観に来てくれた観客に感謝をする場であるはずが、あの態度ではバッシングを受けても仕方はない。
ただ、彼女の”ある意味ブレがない不遜な態度”というのは、私はそんなに嫌いではない。
確かに身近にいたら嫌だが、清純ぶっているよりは余程わかりやすい。
そう考えると、人前に出る仕事というのは実に苦労なことだと思う。
不機嫌なときでも笑顔でいないと世間は容赦なく叩いて来る。
ましてやネット文化のこのご時世、不特定多数の匿名者からの悪意が一心に集まってくるわけだ。一般ピーポーの私は芸能人なんかじゃなくてよかったと感じてしまう。
ま、プロである以上はそんなことは当たり前なのだが。
しかし沢尻エリカは、なぜか普段のキャラクターと演じる役柄のギャップが激しい。
映画やドラマでは、やたら楚楚とした今どき珍しいような女の子を演じることが多い。
彼女の代表作であろうドラマ『1リットルの涙』では、原因不明の病気に冒されてしまう女子高生を演じた。
なんとも素直で家族想いの役柄に、視聴者は一様に涙を流した。
もちろん私もその1人だ。
その当時は沢尻エリカの名は一般的にはそれほど浸透しておらず、「沢尻エリカ=池内亜也(役名)」のイメージで捉えられてしまうことが多かった。
新人女優の宿命であろう。
彼女のルックスは割と童顔である。そのために与えられる役は清純なイメージのものが多いが、彼女自身はそのイメージだけで受け入れられるのにフラストレーションを感じていたのではないか。
『手紙』が東京国際映画祭に出品されたとき、レッドカーペットを歩く彼女の姿には度肝を抜かされた。
金髪にサングラスに豹柄の毛皮、ガムをクチャクチャと噛みながら現れたその姿は、映画でのイメージを180度覆してしまうものだった。まるでマフィアの情婦である。
女優という職業は、映画やドラマ・舞台の中での芝居で評価されなければならない。
だからパブリックイメージというものは本質的にどうでもいいことだ。
ただ沢尻エリカの演技というものはまだまだ未完成だと私は思う。
確かに玄人受けはいいのだが、どこか型にはまっているというか意外と既視感を覚えるというか、まだまだ個性に欠けるところがある。
CMやPVで見る彼女は、逆に役柄という枷から解放されて、思いっきり背伸びをして「色っぽさ」や「今まで見せたことのない表情」を模索しているように見える。
ただその色っぽさというのも、どこか「絵に描いたような色っぽさ」なのだ。
そういった意味でも、沢尻エリカはこれからの女優だと思う。
彼女に必要なのは、女優としての風格である。
ワガママや生意気というのは、女優としての本質的な部分ではないと思う。
ただ、記者会見でブスッとすることが風格でないことも確かだ。
もっと年齢を重ねて役の幅を広げて、たとえば思いっきり汚れ役とか嫌われ役をやってみたら
評価も変わってくるのではないか。
将来は加賀まりこみたいな女優になるかも。
そういう意味では、すごく楽しみな女優である。
この騒動で、少なからず私も沢尻エリカという女優に興味を覚えたのだから、今のバッシングはある意味でチャンスなのかもしれない。
# by silencio827 | 2007-10-05 01:28 |
女優
小池栄子(こいけ・えいこ)
■1980年11月20日、東京都出身
■高校在学中にスカウトされ芸能界入りし、98年「美少女H・夏の百合」でデビュー。巨乳タレントで知られる「イエローキャブ」に所属し、91センチ、Fカップのダイナマイトボディーを武器に雑誌のグラビアや写真集を中心に活躍する。バラエティーやCMにも進出し、さばけたキャラクターで人気に。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『激走!ドリフトウォーズ』(上山勝彦、1999)
『man-hole』(鈴井貴之、2001)
『BOM!』(鹿島勤、2002)
『サムライガール21』(及川中、2002)
『模倣犯』(森田芳光、2002)
『恋愛寫眞』(堤幸彦、2003)
『2LDK』(堤幸彦、2003)
『茄子 アンダルシアの夏』(高坂希太郎、2003)
『犬猫』(井口奈己、2004)
『下妻物語』(中島哲也、2004)
『真夜中の弥次さん喜多さん』(宮藤官九郎、2005)
『男はソレを我慢できない』(信蔵三雄、2006)
<ドラマ>
『踊る大捜査線』『美少女H』『ナオミ』『こころ』『あなたの人生お運びします』『ライオン先生』『ドールハウス』『義経』『大奥 華の乱』『おいしいプロポーズ』『嫌われ松子の一生』『山おんな壁おんな』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
いつだっただろう、ただの巨乳アイドルだった小池栄子が女優開眼したのは。
『美少女H』ではまだあどけない少女でしかなかったのに。
でもそのときから「美少女?」という印象ではあったけど。
そしてグラビアアイドルだった彼女は、バラエティというフィールドで歯に衣着せぬ物言いが人気を得て、水を得た魚のようにイキイキと活躍し始めた。
喋りを聞いていても、ただのアイドルではないことはすぐにわかった。
頭の回転がすごく早く、自分の立ち位置を正確に掴み、鋭い突っ込みを入れる。
もうすでにどこか大物感が漂っていた。
森田芳光監督作品『模倣犯』で、すぐに殺されてしまう明美を演じた。
けばけばしい服に身を纏い、ガムをクチャクチャ噛みながら男のすることにいちいちチェックを入れる、胸くそ悪い女の役だった。
小池栄子のパブリックイメージが「キツい女」であるからして、特に意外性のある役というわけではなかったが、殺害されるシーンであえて汚い顔を見せるあたりが実に潔かった。
窓ガラスに頭を打ちつけられ、口紅がベッタリ付着するあたりが実に生々しい。
そして映画では『恋愛寫眞』『2LDK』と、堤幸彦監督作品に連投。
この2作品で、小池栄子は吹っ切れたような狂気の演技を見せる。
『恋愛寫眞』は、ジャンルで言えばラブストーリー。
中盤までは松田龍平と広末涼子の、センチメンタルな物語である。
しかし小池栄子が絡み始めてから物語の様相は変わっていく。
ラスト、ブチ切れた小池栄子は完全にホラー。
『黒い家』での大竹しのぶを思い出した。
小池栄子のおかげでこの映画の印象は180度ひっくり返ってしまった。
堤幸彦監督はここのシーンだけ撮りたかったんじゃないの?とすら思えてくる。
監督は小池栄子の適性をちゃんと掴んでいたのだろう。
そして彼女の代表作と言いたいのが、同じく堤幸彦監督の『2LDK』。
舞台は1箇所、マンションの1室。
そこで女優志願の2人の女が、オーディションの結果を巡って殺しあうのだ。
なんとも破天荒なストーリーではあるが、相手役の野波麻帆との掛け合いが絶妙。
普段の会話からお互いがイライラを募らせ、徐々にレンジが上がり、最終的に心のリミッターが壊れるまでの描写で、ハラハラしながらもワクワクさせてくれる。
ブラックコメディにアクションを交え、ホラーテイストを少々盛り込んだこの怪作は一見に値する。
二人ともなかなか死なないところが笑える。
あと、小池栄子がとうとうキレて絶叫し、戦闘の火蓋が切って落とされるところ。
彼女の絶叫でガラスが割れるところもナイス。表情がヤバい、かなりイッちゃっている。
『下妻物語』では伝説のレディース、『大奥 華の乱』では嫉妬に狂う側室と、かなりキワモノ路線を突っ走っているが、こんな役を他に誰ができるかと聞かれたらなかなか思い浮かばない。
それは彼女の唯一無二の個性だ。
観たところ、彼女は「キレイに撮られる」ということにあまり執着がないように思える。
それよりも「どうしたら作品が面白くなるか」とか「こういう場面で、この人物はどういう行動に出るか」とか、そういった本質的なところを最優先しているように見える。
それは俗に言う「女優魂」なのではないかと思う。
小池栄子の形振り構わなさは、観ていて実に気持ちがいい。
本当はもっと色々な役柄を演じられる実力を持っているのだろうが、どうも私はエキセントリック方面の芝居を期待してしまう。
だってこんな芝居ができる女優、他にいないから。
# by silencio827 | 2007-09-26 01:01 |
女優
池脇千鶴(いけわき・ちづる)
■1981年11月21日、大阪府出身
■97年テレビ東京「ASAYAN」の第2回美少女オーディションで8000人の中から8代目“三井のリハウスガール”に選ばれ、CMに登場。99年映画「大阪物語」のヒロインに抜てきされ映画デビュー。売れない夫婦漫才をやっている父親・沢田研二と母親・田中裕子の中学生の娘・霜月若菜を好演し、毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞ほか各新人賞を総なめ。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『大阪物語』(市川準、1999)
『金髪の草原』(犬童一心、2000)
『化粧師』(田中光敏、2002)
『猫の恩返し』(森田宏幸、2002)
『ジョゼと虎と魚たち』(犬童一心、2003)
『きょうのできごと』(行定勲、2004)
『火火』(高橋伴明、2005)
『誰がために』(日向寺太郎、2005)
『機動戦士ガンダムZⅡ-恋人たち-』(富野由悠季、2005)
『ストロベリーショートケイクス』(矢崎仁司、2006)
『ナイスの森 the first contact』(石井克人・三木俊一郎・ANIKI、2006)
『ピアノの森』(小島正幸、2007)
『犬と私の10の約束』(本木克英、2008)
『丘を越えて』(高橋伴明、2008)
<ドラマ>
『徳川慶喜』『世紀末の詩』『木綿のハンカチーフⅡ』『リップスティック』『美しい人』『SUMMER SNOW』『ほんまもん』『太陽の季節』『大奥』『火消し屋小町』『ナニワ金融道6』『みちくさ』『風林火山』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
ASAYANとは懐かしい響きだが、実は池脇千鶴もASAYAN出身である。
モーニング娘やCHEMISTRYなど、シンガー系が注目されがちであるが、彼女はこの番組で”三井のリハウスガール”オーディションで市川準監督に見初められてデビューした。
どうも市川準監督作品というのがかったるくて好きではないのだが、『大阪物語』での池脇千鶴には少なからず驚いた。
ASAYAN出身という予備知識だけで観たら、なかなかどうして情緒豊かな少女だったのだ。
あどけなさが残る、というかあどけなさ100%の少女がフワッとナチュラルに物語に溶け込んでいた。
美少女アイドルのデビュー作というと、演技がどうこうというよりも「この作品がデビュー作であ
る」ということだけのプレミア感だけで語られがちだが、池脇千鶴は違った。
もはや芝居は玄人のレベルだった。
「ナチュラルな芝居」というのは一言で言ってしまえば簡単だが、池脇千鶴の場合は「ナチュラルとはどういうことか」というのを自分の中にしっかり落とし込んで消化して、それを表現しているように思える。
ただダラッとしゃべるのではなく、観客への見せ方がわかっている女優だなと感じた。
そして彼女の代表作といえば、犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』である。
この映画は妻夫木聡と池脇千鶴だったからこそ、ここまで切なくもいとおしい映画に仕上がったのだと思う。
まるでおとぎ話のようなストーリーに、池脇千鶴演じるジョゼがさらにファンタジーの肉付けをし、妻夫木聡演じる恒夫が現実感を与える。
ジョゼという少女のバックボーンは語られないが、それでもこのキャラクター違和感を感じさせないのは池脇千鶴の言葉・表情が大きな説得力を持っているからだろう。
ハッピーエンドとは言い切れないラストも、彼女の芝居のおかげが心地よい余韻を与えてくれた。
それにしても、本当に表情が豊かな女優である。
比較的高めの年齢層がターゲットであるNHKのドラマに多く出演しているのも、それだけ彼女の演技が的確でしっかりしているからであろう。
『ストロベリーショートケイクス』は東京に活きる女性たちの群像劇だったが、池脇千鶴はその内の1人を演じる。
他の女性たちのパートがやや重いのに対して、池脇千鶴のパートはカラッとしている。
それがメリハリとなって、映画全体の雰囲気を明るくポップなものとしている。
こういう軽い芝居も上手いな、と改めて実感。
いつまでも変わらずにあどけないままだが、実はもう26歳。
私のイメージではポスト永作博美。
そろそろ毒っ気ある、悪い役柄とかを演じてもいいんじゃない?
# by silencio827 | 2007-09-25 01:57 |
女優
余貴美子(よ・きみこ)
■1956年5月12日、神奈川県出身
■高校卒業後の76年に劇団「自由劇場」入り。すぐに看板女優に上りつめ「もっと泣いてよフラッパー」「エレクトラ」などに主演する。84年に退団し、翌年「東京壱組」を旗揚げする。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『噛む女』(神代辰巳、1988)
『Aサインデイズ』(崔洋一、1989)
『赤と黒の情熱』(工藤栄一、1992)
『うみ・そら・さんごのいいつたえ』(椎名誠、1992)
『ヌードの夜』(石井隆、1993)
『GONIN2』(石井隆、1996)
『大統領のクリスマスツリー』(チームオクヤマ、1996)
『傷だらけの天使』(阪本順治、1997)
『不機嫌な果実』(成瀬活雄、1997)
『あ、春』(相米慎二、1998)
『学校Ⅲ』(山田洋次、1998)
『新・仁義なき戦い』(阪本順治、2000)
『おぎゃあ。』(光石冨士朗、2002)
『偶然にも最悪な少年』(グ・スーヨン、2002)
『ホテルハイビスカス』(中江裕司、2003)
『さよなら、クロ』(松岡錠司、2003)
『ドラッグストアガール』(本木克英、2004)
『パッチギ!』(井筒和幸、2004)
『珈琲時光』(候孝賢、2004)
『ニワトリはハダシだ』(森崎東、2004)
『東京タワー』(源孝志、2005)
『BEAT KIDS』(塩屋俊、2005)
『男たちの大和/YAMATO』(佐藤純弥、2005)
『檜山課長の七日間』(河野圭太、2006)
『愛の流刑地』(鶴橋康夫、2007)
『子宮の記憶~ここにあなたがいる』(若松節朗、2007)
『となり町戦争』(渡辺謙作、2007)
『初雪の恋~ヴァージン・スノー~』(ハン・サンヒ、2007)
『歌謡曲だよ、人生は~第6話 ざんげの値打ちもない』(水谷俊之、2007)
<ドラマ>
『愛していると言ってくれ』『白線流し』『協奏曲』『バージンロード』『いちばん大切な人』『地を這う虫』『略奪愛・アブない女』『危険な関係』『恋愛中毒』『恋を何年休んでますか』『ちゅらさん』『さよなら、小津先生』『夢のカリフォルニア』『顔』『高原へいらっしゃい』『ヤンキー母校に帰る』『いま、会いにゆきます』『優しい時間』『大奥 華の乱』『白夜行』『特命!刑事どん亀』『たったひとつの恋』『わるいやつら』『拝啓、父上様』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
前回の喜多嶋舞に続き、石井隆監督作品『ヌードの夜』でミューズ・名美を演じた余貴美子について。
石井隆監督をもって「名美に最も近い女優」と言わしめただけあって、心に深い闇を背負った芝居が胸を打つ。
久々に『ヌードの夜』を観たが、常に諦観したような目と、淡々としながらもどこか濡れた質感を持つ色っぽいセリフ回しが絶妙であった。
そう、余貴美子は非常に色っぽくもカッコいい女優である。
最近では脇に回り、手堅い演技力で幅広い役柄を演じて作品に深みを与えている。
コミカル路線で言うと、『ちゅらさん』での容子役が忘れがたい。
人が好くておっちょこちょいで、でもちょっと強情な、とても親しみの湧くキャラクターだった。
『ちゅらさん』は私にとっては奇跡に近いくらいのキャスティングで、それぞれがベストに近い演技を見せてくれている。
その中でも、主人公を暖かく見守る余貴美子のキャラクターがこのドラマをがっちりと支えていたように思える。
『白夜行』での、とかく陰惨なこの物語の中でホッと一息つけるサンクチュアリのような存在感も良かった。
『大奥 華の乱』では全体を通しての語り部・音羽を演じた。物語を俯瞰して見つめるポジションで、視聴者をドロドロとした愛憎の世界に誘う重要な役柄だった。ここでの禁欲的な芝居も味わい深かった。
最近はもっぱら母親役やオバさん的な役柄が多く、『ヌードの夜』ファンとしては淋しい気もする。
久々にハードボイルドな余貴美子を見たい。
若くなくたってカッコよく色っぽい役ができることを証明してくれる女優だ。
# by silencio827 | 2007-09-25 00:12 |
女優
喜多嶋舞(きたじま・まい)
■1972年8月11日、神奈川県出身
■元祖清純派アイドル・内藤洋子と音楽家・喜多嶋修氏の間に誕生。2歳で渡米しカリフォルニアの高校に進む。幼少期から芸能界を志し、86年カメラのCMでデビュー。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『望郷』(斎藤耕一、1993)
『釣りバカ日誌6』(栗山富夫、1993)
『ゴト師Ⅲ』(後藤大輔、1994)
『1000マイルも離れて‐さわこの恋2』(村上治、1995)
『ミナミの帝王スペシャル』(荻庭貞明、1995)
『誘う女』(児玉隆、1995)
『GONIN2』(石井隆、1996)
『八つ墓村』(市川崑、1996)
『おもちゃ』(深作欣二、1998)
『静かなるドン・THE MOVIE』(鹿島勤、2000)
『ホーム・スイートホーム』(栗山富夫、2000)
『ITバブルと寝た女たち』(佐藤太、2007)
『月下美人』(北川篤也、2007)
『月下美人 ~追憶~』(北川篤也、2007)
『人が人を愛することのどうしようもなさ』(石井隆、2007)
<ドラマ>
『春日局』『凛々と』『姉貴の恋人』『スチュワーデスの恋人』『ときめきざかり』『ワイルドでいこう』『学校へ行こう』『恋は翼にのって』『相棒』『緋の十字架』『生物彗星WoO』『恋する日曜日』『ティッシュ』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
美少女アイドルとしてデビューし、一成風靡した後に女優に転身。
俳優との結婚と離婚を経験し、今に至る…。
石井隆監督『人が人を愛することのどうしようもなさ』で喜多嶋舞が演じる女性は、いかにも喜多嶋舞本人に当てて描かれている女優である。
女優のストーリーということもあり、映画の中に劇中劇が複数盛り込まれ、物語は何重にも入り組んだ複雑な様相を見せる。
そんな虚実の境が不明瞭な物語の中で、喜多嶋舞のまさに「体を張った」熱演は想像を絶する。
拷問、レイプ、自慰…この映画の中で喜多嶋舞はほとんど服を着ていない。
中でも圧巻なのが、深夜の山手線の中で下着をつけていない下半身を向かいの席のカップルに見せ付けるシーンだ。
派手な服を身に纏い、血のように赤い口紅を塗りたくりながら足を180度開くという、前代未聞の壮絶なシーンである。
激しく下品で、なのになぜか神々しさすら感じる。
喜多嶋舞の表情には、何かが憑依したようなエロティシズムがあった。
もともと石井隆監督のファンだったという彼女。
『GONIN2』で石井作品は経験済であったが、ここでの彼女はイマイチ個性に欠けており、何より吹っ切れた感じがなかった。
石井隆監督が彼女を当てて書いたという『人が人を愛することのどうしようもなさ』のオファーが来たときは「この話を断ったら、今まで女優をやってきた意味がない」「震えるくらいにドキドキしている」と快諾したらしい。
さすがに「元美少女アイドルがヘアヌードになった」ということで、世の中の注目をかなり集めていた。
事前の情報だけでは、「なぜ今喜多嶋舞なのか。そしてなぜこのようなリスクの大きい役柄を演じるのか」という疑問を抱いたのが正直な感想であった。
しかしこの映画の中で女優・名美を演じる喜多嶋舞を見て、妙に納得感があった。
喜多嶋舞は刺激に飢えていて、今までの女優としてのキャリアをかなぐり捨ててでも新しいものを得たかったのだろう。
「裸になること」イコール「女優魂」ではないと思うし、イコール「体当たりの演技」ではないとも思う。
しかしこの映画での喜多嶋舞は魂を削って演じているように見えた。
石井隆監督作品では、余貴美子・大竹しのぶ・夏川結衣・川上麻衣子といった数々の女優たちが名美という女性を演じてきた。
私が観てきた名美の中でも、喜多嶋舞の名美が最も激しく下品で淫らである。
でもそんな卑俗な演技の中にある美しさを際立って感じたのも確かである。
石井隆監督はまた新たな名美を作り上げた。
喜多嶋舞の魂の叫びを、しかと見届けるべきだ。
# by silencio827 | 2007-09-19 01:09 |
女優
麻生祐未(あそう・ゆみ)
■1964年8月15日、長崎県出身
■1985年大学在学中にカネボウキャンペーンガールとしてデビューし、当初はグラビアアイドルとして男性向けの雑誌などで活躍。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『コミック雑誌なんかいらない』(滝田洋二郎、1986)
『極道世界の素敵な面々』(和泉聖治、1988)
『赤と黒の情熱』(工藤栄一、1992)
『課長 島耕作』(根岸吉太郎、1992)
『鉄塔武蔵野線』(長尾直樹、1997)
『友情』(和泉聖治、1998)
『絆』(根岸吉太郎、1998)
『女刑事RICO』(井坂聡、1998)
『スイートスイートゴースト』(芳田秀明、2000)
『LAST SCENE』(中田秀夫、2001)
『Border Line』(李相日、2003)
『SURVIVE STYLE+5』(関口現、2004)
『パピリオン山椒魚』(冨永昌敬、2006)
『大奥』(林徹、2006)
<ドラマ>
『幸せさがし』『星の旅人たち』『武蔵坊弁慶』『冷たい夏』『アナウンサーぷっつん物語』『旅立ち』『武田信玄』『君が嘘をついた』『結婚しないかもしれない症候群』『愛していると言ってくれ』『結婚しようよ』『ストーカー 誘う女』『最後の恋』『少年たち』『リップスティック』『ほんまもん』『人にやさしく』『年下の男』『赤ちゃんをさがせ』『愛と友情のブギウギ』『白夜行』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
麻生祐未は年齢を重ねてから、演じる役柄に深みと幅が出てきた女優だと思う。
元々はモデル出身ということもあり、スタイルも抜群でルックスも非常に現代的である。
”清楚な美人”とは違うが、個性的でオリエンタルな魅力がある。
映画でも現代劇・時代劇問わず活躍しているが、私的にはテレビドラマでの活躍のほうが印象に残る。
その中でも『白夜行』での、主人公である山田孝之の母親役が印象的だ。
ドラマ『白夜行』は原作を読んでいる者としては、どうも消化不良な出来栄えだった。
だがその中でも、原作のイメージをより立体的に見せてくれたのが麻生祐未だった。
男に狂い家族をほったらかし、それゆえに一家は離散し孤独と闘う生々しい女を演じた。
現実に疲れ、深い悔恨にかられ、とかく投げやりな彼女の演技が物語にリアリティと深みを与えてくれた。
彼女の芝居は、「人間の業」が内側からにじみ出てきているような気がする。
「人間が人間であるがゆえの、どうにもならない感情」みたいなものを感じ取れる。
だからエキセントリックな役柄を演じても、愚かなのだがどこかいとおしさすら感じてしまう。
室井滋主演の『心療内科医・涼子』にゲスト出演したときは、過食症の女性を演じた。
夜中に残飯をむさぼり食うという、美しさもプライドもかなぐり捨てたようなその芝居に度肝を抜かれたと同時に、その熱い女優魂を見たような気がした。
麻生祐未のキャラクターは重厚なドラマでもコミカルなドラマでも、アート系の映画にだってハマってしまう。
カップラーメンのCMでのオーバーな芝居も、クスリとさせられてしまう。
若手の監督と組んだ作品などで、これからも本領発揮しそうである。
# by silencio827 | 2007-03-21 23:27
大塚寧々(おおつか・ねね)
■1968年6月14日、東京都出身
■大学在学中の88年に雑誌「週刊朝日」の表紙モデルとなり、翌年にカネボウ夏のキャンペーンモデルに選ばれる。その後は学業を優先し、卒業後に芸能活動を再開。92年にドラマ「君のためにできること」で女優デビュー。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
<映画>
『やさしい嵐』(萩本欽一、1994)
『119』(竹中直人、1994)
『トイレの花子さん』(松岡錠司、1995)
『走らなあかん夜明けまで』(荻庭貞明、1995)
『スワロウテイル』(岩井俊二、1996)
『大いなる完』(高橋伴明、1998)
『殺し』(小林政広、2000)
『天国から来た男たち』(三池崇史、2001)
『うつつ』(当摩寿史、2002)
『笑う蛙』(平山秀幸、2002)
『歩く、人』(小林政広、2002)
『ライフ・イズ・ジャーニー』(田辺誠一、2003)
『問題のない私たち』(盛岡利行、2004)
『機関車先生』(廣木隆一、2004)
『フリック』(小林政広、2005)
『female 女神のかかと』(西川美和、2005)
『狼少女』(深川栄洋、2005)
『燃ゆるとき』(細野辰輿、2006)
『海猿2』(羽住英一郎、2006)
『バッシング』(小林政広、2006)
『13の月』(池内博之、2006)
<ドラマ>
『君のためにできること』『綺麗になりたい』『いつか好きだと言って』『スキャンダル』『つばさ』『俺はO型牡羊座』『いつかまた逢える』『愛とは決して後悔しないこと』『毛利元就』『隣人は秘かに笑う』『YASHA-夜叉-』『ストレートニュース』『HERO』『天国への階段』『Dr.コトー診療所』『ニコニコ日記』『刑事部屋・六本木おかしな捜査班』『恋の時間』『Dr.コトー診療所2006』
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
”アンニュイ”という言葉がなんともしっくりくる女優である。
憂いを帯びた瞳に、穏やかな口調。
表情に張り付いた影と相まって、なんともエロティックな魅力をかもし出している。
彼女の場合、芝居の上手下手というよりもその稀有な魅力で勝っている感がある。
だからか、男をそそのかす魔性の女役が異様にハマる。
ファム・ファタール的な存在感は、日本の女優の中でもトップクラスだ。
『笑う蛙』の人妻役は彼女の真骨頂だと思う。
異常な状況下の中で、男に乱れそして男を乱す役柄は観るものを圧倒する。
彼女の芝居に見え隠れする影の部分が、物語に奥行きを与え主人公を引き立たせ、そして彼女自身を輝かせている。
『Dr.コトー診療所』の大塚寧々も、その「ワケアリ感」たっぷりの雰囲気で脇を固め、かつその優しい眼差しが全編を通して安心感を与えてくれた。
最近は連続ドラマのゲスト出演も多い。『anego』『クロサギ』など大きな秘密を持つキーパーソンとしての登場が多いのも、もはやベテランとしての貫禄と、彼女にしか出せないその雰囲気が重宝されているからであろう。
影のある女性は非常に魅力的である。
明るい大塚寧々も見てみたい気はするが、まずはその路線を貫いて欲しいと思う。
# by silencio827 | 2007-03-19 00:48